こんにちは。自己PRが書けないはぐれです。
さて、20年卒就活解禁から1ヶ月経ちました。つまり、既卒1年目から1ヶ月です。
内定、なし!
ということで、この1ヶ月を振り返ってみることにします
22歳が初めて夢を持った
私が就活からドロップアウトして行きついた道、それは校閲者になりたいという夢でした。校閲者とは世の中のあらゆる文章の誤字脱字をはじめ、文章表現や用法、はたまた事実確認や歴史的背景の間違いを指摘し、修正する仕事です。
私はチビの頃から本の虫で、まあ幼稚園では絵本を読み漁り、小学校では図書館に入りびたり、中学生では漫画に目覚め、高校生の頃は図書室に行きすぎて顔パス*1で本を借りられるレベルでした。
まあそうやって常に生活の一部に活字があるとわりと遭遇するんですよね、誤字脱字や文章訂正のチラシなどに。そんな時に「どうして間違いに気づけないんだろう」と思うことがあるわけです。まあ義務教育も終えてないガキでしたから生意気に思うわけです。「こんな誤字、見落とさないでしょ」と。
そんな中初めて校閲者という職業を知ったのは、かの有名な『校閲ガール』というドラマでした。まあ、見てはいないんですけど。その時は「ほーん」って感じでした。私が真に校閲者という職業を知ったのは、大学3年生の頃に見た、とある教養バラエティのコーナーです。
すげえなって思いました。まず文章の内容精度を上げる職人がいるだなんて、普通に生きてたら知りませんよ!しかも誤字脱字だけじゃなく内容まで全て洗い出して精査していくって…すげえ、マジですげえ。自分の好きなものは全部こういう人がいてくれるから最高な形で世に出るんだなって、感謝しました。こんなにやって、それでも見落としてたらもう仕方がないでしょって、そう思ってしまうまでに校閲者の仕事は私の心にズドンをきたんですね。
とにかく応募してみた
さて、まずは校閲者の仕事を探します。私が今無職既卒就活生ということは、まあ校閲者の新卒での募集は殆どないってことなんですよね(全くないとは言っていない)。正直に申し上げますと、正社員募集のほとんどは経験者が絶対条件。私のようなスキルも何もない、お飾りのような学歴しかない者はもう応募する資格すらないのです。
そうなると自然に行きつくのは「アルバイト・派遣で経験を積んで正社員もしくはフリーランスを目指す」という茨の道。はぁ~燃えるわあ~(棒)。いえ、燃えなくてもこれしか道はないようなもんです。探します。幸い埼玉県民なので関東圏で検索をかけると候補が上がってきます。
そしたらね、あったんです。めちゃくちゃ良いのが。
100%未経験者 第二新卒歓迎 研修充実 完全週休二日
これだ!って思いました。もう気が付いたら応募完了してました。未経験がネックになるこの仕事、ここで磨ければスキルアップできる!って思いましたね…ありがとう…って思いました。
さあ、書類を出して、セミナーを受けて、WEBテストを受けて、あとは結果を待つばかりです。もちろんきっかり1週間待ちました。何なんだろうなこの時間。
はい、不合格でした。
まあ…つまりそんなに甘くねえということですね…ええ…私はリアル生活におけるメンタルが激弱なので(強かったらとっくに内定取ってる説)、落ちると最低1週間は落ち込みます。インターネットメンタルは超合金なんですけどね…とにかく、まあとりあえず推しを摂取して生き永らえました。
何も言わない親
私は実家住みですから、勿論親を毎日顔を合わせます。父はもう定年退職の延長でアルバイトをしている感じなので、結構な頻度で家族が揃います。
こういう境遇に陥った就活生ってさ、親との関係が拗れるって思いがちじゃん?いや、これが全然拗れないんです。現役就活生の頃からずっとフラットな感じなんです。書類で落ちても、最終面接で落ちても、就活やめても、親は特に何も言ってきませんでした。近所の同級生と比べられたり、嫌みを言われたり、急かされたりとかが一切なかったんです。2月末に自分の夢を打ち明けてた時も「自分のやりたいことならやってみな」って言ってくれました。ドラマか?アニメか?ってくらいあっさりと。有り難いです。すっごく有り難いことです。でも、それってめちゃくちゃ不安に駆られるんですよね。
親の本心が見えないんです。なぜなら最低限のコミュニケーションしか取ってないから。全然、本音でぶつかってる気がしないんです。本当はどう思ってんだろうって。
でも親は親なりにプレッシャーをかけないように気遣ってくれているのは伝わってます。元々放任主義なのもあると思いますが…それでも私のメンタルが再起不能にならなかったのは親のおかげです。
大学卒業、そして衝撃の事実。
3月23日に無事大学を卒業しました。大学生という甘美な肩書とさようなら。今日から正真正銘の既卒就活生…なんて言うと聞こえはマシですが、やっぱり世間から見れば大卒ニートです。私が私である証明は、もうこの血反吐を吐いて取った運転免許証しかないでしょう。
久しぶりに学友に会う前はめちゃくちゃ嫌でした。絶対に就職先の話とかするんだろうなあ…ってめちゃくちゃ憂鬱でした。しかし杞憂でしたね。
「4月からってさあ、制服?私服?」
就職の会話はこれだけでした。まあ私は無難に「私服かな」って言っておきました。うん、嘘は言っていないはずだ。…学友たちが就職先の話を一切しない私を気遣ってくれたのかは定かではありません。多分その場には大学院に行く子もいたので話題にしなかったのでしょう。中には「私来月からアルバイターだわ!」とにこやかに言う子もいました。あんくらい強くなりたいなあ…
そして卒業して間もなく、就活サイトから衝撃のメールのメールが届きました。
『貴方が過去に応募した企業の再募集があります。』
は?
はあ???????????????
いや待って、どういうこと?そう思ってサイトを見ると、「年間20名採用」って書いてありました…そっかあ…一気に20人採るんじゃなくて、じわじわと20人採るのねえ…なぁるほどぉ…
そりゃ落ちますわ^^
でもつまり、これはもっと努力を重ねれば面接ワンチャンあるのでは?とも思いました。このまま受かるまで応募し続けるのも、就業意欲の証明になりますよね?ポジティブシンキング!でも自己PR全然書けない!書けてたらとっくに内定貰ってるわ!
小話*ツイッターミュート地獄
日本は今、現実社会とネット社会の二段構造になっていると言っても過言ではありません。言うても平成生まれですから、ネット社会の方が日常生活の割合を多くを占めています。
はい、来月から社畜の皆さんの嘆きツイート、心に刺さります。就職できただけいいじゃん!!!!!!!(責任転嫁) 自分の心の健康のために全員容赦なくミュート処理です。私はブログ運営アカウントの方に複数の趣味アカウントを持っています。オタクなので。そのうちの一つは学友を含めた交流中心のアカウントのため、同い年のフォロワーは全員ミュートです。
それに合わせて所謂「最終ログイン*時間前」系のソシャゲで繋がっている、面識のあるフレンドは全員解除しました。ちょっと神経質すぎる気もしますが、これも心の安定のためです。みんなごめんねまた何処かで。
おわりに
この記事は今まさに就活をしている人に向けて、無い内定のまま既卒になった就活生のあゆみをお伝えするための連載記事です。自分のやったことや思ったことを振り返る備忘録も兼ねています。
少しでも同じ境遇の方や、そんな感じになりそうな人の何かになれるように、そしてこの連載が一日でも早く終わりに出来るように頑張っていきたいです。
*1:うちの高校は司書さんに学年クラス氏名を言って、司書さんの名簿ファイルに印刷されている個人バーコードで本の貸し借りを行うシステムでした