※この記事は映画刀剣乱舞のネタバレがしこたま含まれています※
こんにちは。豆撒いてます。はぐれです。
さて、審神者歴もそろそろ4年になる筆者ですが、ミュージカル・舞台などの所謂2.5次元系や実写化作品を避けていました。はい、まあ軽い地雷みたいなものです。見れなくはないけどう~~~~~~~~~ん?みたいな感じです。しかし時代は空前の2.5次元・実写化ブーム…いや、まさかスクリーンにやってくるとは思っていませんでしたよ!もうドヒャ~ッ!みたいな…マジか、みたいな。
とにかく内容は気になるので、とりあえず最初は書籍群で触れようかなって思ってました。
それがしかし、インターネットでは映像見て映像見てのオンパレード…うん、なんかもうそこまでいくと逆に怖いもの見たさで見たくなるよね!料金も書籍とそんなに変わらんしいいっしょ!という「本当に地雷なんですか?」と胸倉を掴みたくなるくらいあっさりと観賞することが決定したのです。
筆者の刀剣乱舞やりこみ度
まずは、筆者がどのくらい刀剣乱舞に入れ込んでいるのか(にも拘らず舞台系に手を出していない)、2019年1月現在の粗方のプロフィールを書き出してみましょう。
審神者歴:2015年5月から
審神者レベル:そろそろ150
全刀剣コンプ率:100%
極刀剣コンプ率:40%
特カンスト:41振(極め終えた刀含む)
推し6振:へし切長谷部・大包平・同田貫正国・亀甲貞宗・山姥切国広・山姥切長義
こだわり:1キャラあたり2振り所持を目標(極と特を並べたい願望)
これまで触れたメディアミックス:アニメのみ
備考:日本刀は刀身よりも拵が好きなのであまり博物館には行かない。歴史学科出身なので歴史背景を考察するのは好き。現在は山姥切の二振りの考察をしている。
一応、「ゲームをコンスタントにプレイしている」層に入ると自負しています。コンプ維持のためにイベントに参加してるから育ってるよ~って感じです。うちの子可愛い~!こう見るとぶっちゃけゲームがあれば生きていけるマンですね…グッズもあまり買わないですし、リアルイベントにも行ったことないです。
なぜ2.5次元・実写作品が苦手なのか
キャラ造形に一番苦手意識を感じます。というかそもそも2次元のキャラが好きなのでそれを3次元に持っていくのが理解できないというか…2次元で完璧なのに…みたいな…なぜ…みたいな…大まかに書き出すとこんな感じ。
・顔面の解釈違い:自分が思う「三次元におこした時の顔」と公式が思う「三次元におこした時の顔」のズレが良く発生します。しかも推しに限って。
・声優さんの声=キャラの声という絶対的信仰:元声優オタクなので公式のボイス以外有り得ないという固定概念があります。
・身長関係:成人男性が演じるショタキャラや規格外に大柄なキャラの一定の妥協。あと身長差萌えの住人なのでそこが引っかかります。
・歌い踊ることに対しての違和感:ミュージカル系に該当。公式(設定・アニメ・キャラソンなど)でやってないと受け入れらないです。この子たちはそんなことしなくない?みたいな感じ。
他にもまあクソ脚本だとか設定改悪だとか引っかかるところは多々ありますが、これはもう様々なところで議論されているので、今回は一番懸念していた刀剣乱舞のキャラ(以下オリジナルキャラ)造形にフォーカスした感想を好き勝手に書いてみることにします。
総評
ぶっちゃけキャラ造形とか関係なくめちゃくちゃ面白かった。
即オチ二コマかな?はい、そうなんです。細かいところとか抜きにして『至極真っ当に二次元コンテンツを実写化した作品』でした。近年の実写化映画にありがちな「名前だけ借りた別物」ではない、ちゃんとした『刀剣乱舞』という映画になっていました。そもそも、この作品は「とある本丸」という設定があります。つまり、メディアミックスの数だけ、はたまたプレイヤーの数だけ、そこにはオリジナルの本丸があるのです。『刀剣乱舞』という作品の根幹にこの設定があったからこそ、あらゆるメディアで成功を収めてきました。今回もそれがしっかりと機能したのだと思います。とにかくファンとして納得のいく出来だったことは間違いありません。
オリジナルキャラ造形の感想
※検索除けのため役者さんは『この方』と呼称します
※また、役者さん自体を批判する意図はありません。
三日月宗近
まず第一に所作が美しすぎる…え、三日月宗近、いた…ってずっと思ってました。でもじじいらしく抜けているところはしっかり抜けていて、逆に花丸的な映画も見たいな~と思ってしまったり。あと声も公式の独特な色を見事に再現していて良かったですね。マジでいました。三日月宗近は。
山姥切国広
実は、この方は私が唯一初見で顔面解釈が一致した方でした。いや、細やかに顔が良すぎる。山姥切国広は一見素朴な顔だけどこう…ハッとする美しさがあるというか、(意図的とは言え)華やかすぎない見た目をしているんです。もうビジュアルについては文句がない。声はまあちょっと高めかなって感じです。あのビジュアルでド低音なとこが面白いとこだと思っているので。
薬研藤四郎
問題の短刀枠その1。初見感想は「でかい…」でした。兄弟刀も出てるのでなおさら…なので「ああ、ここの薬研はめちゃくちゃ発育がいいんだな(意味深)」でなんとか割り切りました。ですが立ち振る舞いにはすごく薬研らしさというか、そうそうそんな感じよね!ってなるシーンが多々あったので満足です。クセが強いキャラは寄せるのが大変ですよね…
へし切長谷部
最推しなんですがあの…顔面解釈が劇的に合わなかったんです…ビジュアルを拝見するたびになんか違うなんか違うって唸っていました。でもね、でもね、演技見たらそんなん圧し切られました。いや長谷部じゃん。これ長谷部じゃんと。特に激高した演技とかほんと中の人と瓜二つなんです。感動と同時にこれまで食わず嫌いしてすまんなと思いました。推しはどんな形態でも可愛いんだ…
不動行光
問題の短刀枠その2。ビジュアルはもう少し童顔でも良かったんじゃないかなと。ですが声色はともかく、喋り方と酔った時の「ヒック」が凄く自然でビックリしました。それで?それで後で知ったんですけどこちらの役者さん30代って…30代って…いや、30代であの仕上がりってヤバくないですか?前言撤回!不動くん、最高!
日本号
公式絵が写実的じゃない分、ビジュアル面ではすごく普通に消化できました。特に戦装束が安っぽくなく自然で良かったです(安っぽそうなデザインなのに)。話し方も中の人にめちゃくちゃ寄せていてありがとう…でもなんで本丸にいる時に内番着じゃなかったのかそれだけ説明してほしい。
骨喰藤四郎
白髪の美少年ということでビジュアル面はあと一歩って感じでした。もう少し線は細くてもいいんじゃないかな~って思ってました。違いました。声帯が完璧だった。骨喰が喋ってた。声・話し方・立ち振る舞い…マジで演技が完璧だった。あとで調べたら映画からのキャストさんなんですね。刀剣男士としての初々しさが満点です。
鶯丸
正直、ビジュアル面で一番ああ…となってしまったのが鶯丸。こちらも顔面解釈が合わなかったパターンです。公式絵的にはもう少し彫りが深いというかちょっと西洋風のお顔立ちの方が来るのかなと思ったら、想像以上に日本風フルスイングでした。でもそんなん杞憂杞憂杞憂!この方は動画で映える方だったんです…もう動き出したら止まらなかった。そこに鶯丸はいた。
倶利伽羅江
初見キャラデザ微妙だな…って思ってたんです。なんかアイドルゲーのキャラみたいな、普通の人感がすごいというか。違うんです。そもそも江派はそういうキャラデザなんです。現在実装されている江派の篭手切江は「演者志望者風の付喪神」そして豊前江は「バイクレーサー風の付喪神」なんです。そう、江派の刀剣はすごく「人間らしい生き方をする付喪神」なんですよね。だからキャラデザもすごく人間っぽいだと思います。この子はどんな「人間らしさ」を持っているのか知る日が今から楽しみです。
審神者
老年審神者の顔が見えるようで見えないという演出が最高だったが故に、幼女審神者の全面出し感がちょっとアレでした。私が顔出し創作審神者があまり得意ではないので、そこに引っかかった感じです。でも後で見た考察ですごくすんなり腑に落ちたので他の人の意見を見るのは大事だなって思いましたね~…
おわりに
2.5次元アレルギー患者な私でも、そんな気持ちが吹き飛ぶくらい良い作品でした。ちょっとこれ刀ステとか見てみようかな…と思ってしまうくらいです。ということで、
映画刀剣乱舞はいいぞ(辛口詐欺~!)
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