こんにちは。はぐれです。
本日、既卒になって初めてアルバイト面接に行ってきました。結論から言うと
こ れ は ひ ど い (こっちもあっちも)
ということで今回も既卒マンのアルバイト面接がどんなものだったのか書き記します。内容は全てうろ覚えです。正直記憶から消したいので。
今回訪れたのは東京のとある学術系出版社の校閲業務をメインとした編集サポートのアルバイト。アルバイトです。これ、覚えておいてください。
いつからアルバイトの面接だと錯覚していた…?
応接室に通されて待っていると、中年男性と若い女性が入ってきます。社長と社員の方です。ワンフロアの会社なのでアルバイト採用でも社長が直々に来るんですね。なるほど。そして挨拶をして開口一番
シャチョ「じゃあえっと…貴方は新卒なのね?」
は?
いや、新卒って普通アルバイトの面接って受けなくないですか?この時点ですごく、いやかなり心配です。この時点で既卒・第二新卒であることを強調しないといけません…アルバイトならそういうフィルターなしで面接できると思ったのに…なんでや…この考えは甜めプなのか…
ワタシ「いえ、今年の3月に卒業して既卒になりました」
シャチョ「既卒?新卒だよね?」
ワタシ「第二新卒、ですかね…」
もうぐだぐだです。この時点で正直帰りたかったです。でも帰るわけにはいきませんから面接は続きます。次は人となりを聞かれるので答えていきます。色々聞かれて、辿々しながらも答えて、うん、そう、
正社員の面接みたいだな、これ…
アルバイト面接のはずなのにこれでは新卒の頃と同じです。ガクチカとか自己PRがないだけマシでしたが…それでもとてもじゃないけどアルバイトの面接感はなかったです。もしかして「正社員と同じ意欲で採るよ」というメッセージだったのかもしれませんが、こっちからしたら「バイトの面接でなんでこんなにハードなの」としか言いようがありません。
人格否定とはこのことか?
その後は長所短所とか通勤時間とか基本的なことを聞かれました。その中でも特にヒュッとなったのは「休日は何をして過ごしているのか」です。まずはシミュレーションとして正直に言ってみます。
『ツイッターで色々発信しながら掲示板見たりソシャゲのイベント走ったり二次創作したりニコ動を徘徊したり漫画読んだりしてます』
絶対駄目でしょ。もう駄目でしょ。外から見たら典型的なヤバいオタクでしょ。こんなん馬鹿正直に言ったらもうその時点でアウトです。なので大抵のオタクはこう言いかえるしかありません。
ワタシ「小説読んだり、インターネットしたり…インドアですね」
ぼかしにぼかしました。ガウスぼかし100%です(分かる人にしか分からない表現)。ちなみに小説は好きなジャンルのノベライズと二次創作小説だしインターネットはシミュレーションで言ったのを濃縮還元したものです。
オタクはこう言わないと一般人に擬態できません。だってしょうがないじゃん人生の半分はオタクなんだもん…この後にじゃあゲームするかって聞かれてもうこれ以上暗いイメージをつけたくなくて「してないですね…(ソシャゲ3つ掛け持ち)」しか言えませんでした。そして次に大学時代の交友関係について聞かれます
シャチョ「大学の友達の進路はどうなの?」
ワタシ「いえ、そういう話はしてないので分からないです」
シャチョ「え!?そんなの友達じゃないじゃん」
何であんたにそんな事言われなきゃいけないんですか???
シャインさんが擁護してくれましたが、この辺りから雲行きが怪しくなります。色々言われましたが極め付けはこれです。
シャチョ「友達もいないしインドアとか、つまんない人生だねえ」
は?????????
なんで初対面のあんたに私のこれまでを否定されなきゃいけないんですか?????????てかいるわ友達!!!!!!!!!!!
とまあこんな感じで私の言ったことの8割はネガティブ変換されてシャチョに吸収されていきました。もう何も話せる気になりません。シャチョ、終始態度悪いし何調べてるのか知らないけどスマホいじってたし今思うと圧迫面接だったのかなあ…
嘘ばっかり求人情報
さて、原点に戻って私がこの求人に応募した理由を出してみましょう
『編集さんのサポート!校閲の仕事をお任せします!』
『未経験でも先輩が優しく教えます!研修もしっかりしてます!』
『知識はいりません!』
でした。しかし現状は
「校閲はね、編集の仕事の一部なんだよ」
「編集の仕事が出来ないと難しいよ?」
「やっぱある程度知識がないとねえ」
待って~~~~~~~~~~~もしかして違う会社に応募してた?いや、私はてっきり編集さんのサポートとして校閲を担うもんだと思ってたんですよ。頼むから違うなら違うって言ってくれよ!ちゃんと編集って!編集の仕事として募集してよ!
熱意って何だろう
ここからは私の反省点がプラスされるので別項目です。志望動機です。大事ですね。私はもう校閲の仕事がしたいという気持ちしかないのでそれを全面に押し出します。するとまさかのところから剛速球が
シャチョ「何で校閲なの?」
ワタシ「(温めていた理由を言う)」
シャチョ「そしたら校閲関係の本とか読んだ?」
ワタシ「新聞社が出しているのは読みました」
シャチョ「じゃあ○○(漫画名)って読んだことある?」
ワタシ「…いえ、ないです」
ここからは凄いです。出版系のお仕事漫画をマイナーからメジャーなものまで出されて片っ端から読んだことあるか聞かれます。しかし我オタク、趣味は趣味、その他はその他、自分の好きな本や漫画しか読みません。『読書や本が好き』ってそういうことじゃないんすかね…あとは好きな作家とかを聞かれましたが、私は作者ジャンル関係なく直感で選んで読むタイプなんです。ちゃんと説明しましたが、理解してもらえませんでした。多分拘りがないとかそういう風に思われたと思います。
ですがこれは私にも非があります。それは『熱意』が足りなかったこと。この会社はその熱意を「どれだけ本を読んだか」で測るタイプでした。言い訳がましいですが、大学生の頃は研究書を読むだけでいっぱいいっぱい、社会人みたいにそんなにホイホイ本や漫画が買える財力はない。勿論、これはただの言い訳です。確かにその気になれば読めました。でもそんな余裕はありませんでした。多分、「適当なイメージだけで志望したんだな」って思われたでしょう。御尤もですね。
でも働くって、なんでそんなに熱意がないとダメなんでしょうかね。どうして「この仕事がしたい!」って意志だけじゃダメなんでしょうかね。働くのにそんなに崇高な理由がないといけないんですかね。「新卒カードを捨ててまでこの仕事がしたいと思った」という気持ちだけじゃやっぱ伝わらないんですかね。
おわりに
ということで既卒一発目の『アルバイト面接』について半泣きで書いてきました。確かにこの会社は酷かったです。社長の態度は悪いし、求人と言っている事真逆だし…でも私も同じくらい酷かったです。シャチョと話をしていて「あれ?何で私は校閲を志望しているんだろう」と思ってしまいました。やっとやってみたい仕事が出来たのに、自分で自分が分からないです。とりあえず、GWもあるのでもう一回自分を見つめ直そうと思います。